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オケゲムのレクイエムを聴く

2008年12月04日

「OCKEGHEM REQUIEM」(Ensemble Organum, Marcel Pérès, harmonia mundi FRANCE, HMC 901441)

デュファイ、ジョスカン・デプレとともに、ルネサンス期のフランドル楽派の作曲家の中でも重要な作曲家が、今日紹介するヨハネス・オケゲムである。彼の生涯についての詳細はよくわかっていないらしいが、1410年頃〜1497年と、当時にしては高齢まで過ごしたようである。
フランス宮廷などで活躍したとされ、フランドル楽派初期のポリフォニー様式を発展させるのに一役かった人物である。人としての評価が高く、他の作曲家からの尊敬もあつかったと言われている。

「レクイエム」とよく言われるが、これは

死者が最後の審判においてその罪を赦され、天国に迎え入れられるように執り行われる「死者のためのミサ」で歌われる音楽を、その冒頭の歌詞をとって「レクイエム」という。
「古楽CD100」(国書刊行社)

ということである。

さて、オケゲムのレクイエムであるが、レクイエムの典礼文をポリフォニー形式で作曲した、現存する最初の例である。

この曲であるが、かなり地味に聴こえるかもしれない。しかしそこには、上の引用のように、死者が罪を赦され、天国に迎え入れられることを祈るということがひしひしと伝わってくる。深淵からの祈りのようなものを感じる。

演奏は、ペレス率いるアンサンブル・オルガヌムによるもの。男性陣だけで、伴奏もない中で歌われているが、見事の一言に尽きる。ボーイソプラノを起用したことで、さらにその深淵さが際立った感がある