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ブラヴェ:フルート・ソナタ集

2008年05月06日

「ブラヴェ:フルート・ソナタ集」(有田正広、有田千代子、ヴィーラント・クイケン、DENON、COCO70859)

フルート・ソナタ ロ短調 作品3の2
フルート・ソナタ ニ長調 作品2の5
フルート・ソナタ ニ短調 作品2の2
フルート・ソナタ ト短調 作品2の4
フルート・ソナタ ニ長調 作品3の6

演奏:
有田正広(フラウト・トラヴェルソ、Thomas Lot, Paris, ca 1735)
有田千代子(チェンバロ、Eizo Hori, Tokyo, 1986, after J. D. Dulcken, Antwerp, 1755)
ヴィーラント・クイケン(Nikolas Bertrand, Paris, ca. 1705)
録音:1991年1月9−10日、中新田バッハ・ホール
ピッチ:a=400 Hz

ミッシェル・ブラヴェ(Michel Blavet、1700〜1768年)は、ルイ14世に仕えたフルートの名手で、フルートの作品を多く残している。
38歳で「国王づき音楽家」、2年後にパリ・オペラ座の主席フルート奏者を勤めている。その名演奏ぶりから、ラモーのオペラにはなくてはならないと言われたとされる(「バロック・ソナタの音楽史(文芸社)」)。


ブラヴェのフルート演奏は今日言われている”フレンチ・フルート・スクール”の基礎となったもので、当時のフルート奏者だけでなく、彼の後につづいた奏者たちにも多大な影響を与えた。そしてその精神は今日でもなお、世界中の優れた奏者たちに受け継がれている。

(CDの有田氏の解説より)

「フルート奏法試論」の作者で知られるJ. J. クヴァンツも、その著書の中で当時最高のフルート奏者であると讃えている(この本は邦訳が入手でき、当時の演奏について知ることができる貴重な資料であるが、読んでいると相当滅入ってくる内容である。特にフラウト・トラヴェルソを志す方には必読の書であるが、読めば確実に学ぶことが嫌になると思う)。

さて、有田氏の演奏はさすがに流暢で華麗である。バルトルド・クイケンと同じ年齢でありながら、師弟関係にあるという変った関係である。フランス・ブリュッヘンに弟子入りを申し入れたら、辟易しているのでということで、バルトルド・クイケンを紹介されたらしい。

このCDでは5曲だけであるが、ブラヴェのフルート・ソナタ全集がJed Wentzの演奏でブリリアントから発売されている。とてもいい曲が多いので、有田氏の演奏でブラヴェをもっと聴きたいという方にお勧めする。

「Flute Sonatas (complete)」(Jed Wentz、Musica ad Rhenum、BRILLIANT, 93003)

BlavetWentzBrilliant.jpg

有田氏の名演を期待するとちょっと・・・という感じになるが、それでも素晴らしい曲ばかりで、、トラヴェルソの魅力を知るにはいいCDだと思う