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BWV923 プレリュード ロ短調(偽作?)

2010年02月27日

「JOHANN SEBASTIAN BACH KEYBOARD WORKS (COMPLETE)」(BRILLIANT、92217/22)

成立;不明
基本資料:1725年頃の筆写譜(14小節の断片)、18世紀後半の筆写譜
ロ短調、4/4

走句と分散和音を連ねた、もっぱら即興風の楽曲(4/4)。1826年にベルリンで出版された楽譜では、ヒエローニュムス・パッヘルベル(ヨーハン・パッヘルベルの息子)の作となっている。なお、「J. S. バッハによるチェンバロのためのトッカティーナ」と題する19世紀の手稿譜に、その第3部としてイ短調の異稿(BWV923a)が含まれているが、これは確実に偽作である。
バッハ事典(東京書籍)

ぼちぼちと聴いている「偽作、もしくはその疑いのある作品シリーズ」。

引用にあるように、「走句と分散和音を連ねた、もっぱら即興風の楽曲」という表現がぴったりですね。どこか「BWV903 半音階的幻想曲とフーガ ニ短調」に似た雰囲気を感じます

演奏:Christiane Wuyts
使用楽器:Henri Hemsch, 1754
録音:1988, Digipro, Brussels, Belgium

BWV919 ファンタジー ハ短調(偽作?)

2010年02月20日

「JOHANN SEBASTIAN BACH KEYBOARD WORKS (COMPLETE)」(BRILLIANT、92217/22)

基本資料:J. G. プレラーによる筆写譜
ハ短調、4/4

2声インヴェンションのスタイルによる小曲(4/4)。プレラーの筆写譜では「ベルンハルト・バッハ作」となっている。
バッハ事典(東京書籍)

簡素なスタイルですが、連続する同音が印象に残ります。短い小品です

演奏:Pieter-Jan Belder
使用楽器:Cornelis Bom, Schoonhoven 1999 after Ruckers
録音:Maria Minor, Utrecht, The Netherland, 1999年

BWV917 ファンタジー ト短調(偽作?)

2009年12月19日

「JOHANN SEBASTIAN BACH KEYBOARD WORKS (COMPLETE)」(BRILLIANT、92217/22)

成立:遅くとも1704/07年頃
基本資料:メラー手稿譜集
ト短調、4/4

『メラー手稿譜集』所収の初期作。偽作説もある。32分音符の下行句に導かれる本体は、それぞれ特徴的な3つのモティーフ(全音階的な8分音符の連なり、2分音符の半音階下行、跳躍を含む4分音符音型)のからみ合いによって構成される。
バッハ事典(東京書籍)

印象的な旋律から曲が始まります。引用にあるように、『からみ合い』が特徴的ですね。偽作説もあるとのことですが、旋律を聴いている限りでは、『バッハらしい』感じを受けます

演奏:Christiane Wuyts
使用楽器:Henri Hemsch, 1754
録音:Maria Minor, Utrecht, The Netherland, 1999年

BWV1024 ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ハ短調(偽作?)

2009年12月05日
BachSchmittA008.jpg

「J. S. バッハ:ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ集」(エレーヌ・シュミット、Alpha 008)

成立:1714〜17年、ヴァイマール?
基本資料:同時代の筆写譜(ドレスデン)
楽章構成:
1. アダージョ、4/4
2. プレスト、2/2
3. アッフェットゥオーソ、変ホ長調、4/4
4. ヴィヴァーチェ、3/8

雨上がりの昼下がりに聴くのは、ピゼンデルの作品とされるもの。エレーヌ・シュミットの美しいバロック・ヴァイオリンで楽しみます。

原題「独奏ヴァイオリンとチェンバロの低音のためのソナタ」。教会ソナタに則った楽章構成をとり、保続低音上でのヴァイオリン・ソロで開曲される。筆写譜は、ドレースデン宮廷の名ヴァイオリニスト、J. G. ピゼンデル(1687-1755)が、1710年頃に作成したもの。19世紀にはバッハの作品と見なされていたが、近年では、筆写したピゼンデル自身の作品とみるのが通説。雄弁なヴァイオリン・パートと悲愴な美しさを備えた作品で、バッハに影響を与えた可能性も考えられる。
バッハ事典(東京書籍)

引用に、「雄弁なヴァイオリン・パートと悲愴な美しさ」とありますが、まさにその通りで、1曲目のアダージョは悲愴な感じを受けます。2曲目以降で、ヴァイオリンの「雄弁」さが始まります。第3楽章は長調に転じて、ゆったりとしたテンポの中、ヴァイオリンの美しさが光ります。4曲目で再び短調に戻り、ヴァイオリンが語ります。エレーヌ・シュミットの演奏の仕方とよく合っている曲ですね

演奏:
エレーヌ・シュミット(ヴァイオリン)
アラン・ジェールヴル(チェロ)
ヤン・ウィレム・ヤンセン(チェンバロ)
録音年月日不明

BWV560 プレリュードとフーガ 変ロ長調(8つの小プレリュードとフーガ)

2009年11月23日

「Bach Organ Works Vol. 20」(Gerhard Weinberger, cpo, 777 212-2)

基本資料;J. Ch. G. バッハによるとされる筆写譜
構成;変ロ長調、プレリュード(4/4)、フーガ(3/4)

毎週少しずつ聴いてきた『8つの小プレリュードとフーガ』の最後の曲、8曲目です。

プレリュードはトッカータ風。フーガは、ややぎこちない主題ながらも、充実した展開を見せる。
バッハ事典(東京書籍)

ずっしりとしたプレリュード。オルガンらしい1曲です。力強さに溢れています。引用には「ぎこちない」とありますが、プレリュードを引き継ぐ「力強さ」があります

演奏;Gerhard Weinberger
使用楽器;Carl Chiristian Hofmann Organ, 1770, Marienkirche Mechterstädt

BWV559 プレリュードとフーガ イ短調(8つの小プレリュードとフーガ)

2009年11月22日

「Bach Organ Works Vol. 20」(Gerhard Weinberger, cpo, 777 212-2)

基本資料;J. Ch. G. バッハによるとされる筆写譜
構成;イ短調、プレリュード(4/4)、フーガ(6/8)

8つの小プレリュードとフーガの7曲目

プレリュードは、さしずめ小トッカータ。フーガはジーグ風。
バッハ事典(東京書籍)

引用にあるように、プレリュードは「トッカータ風」です。比較的動きが活発です

演奏;Gerhard Weinberger
使用楽器;Carl Chiristian Hofmann Organ, 1770, Marienkirche Mechterstädt

BWV558 プレリュードとフーガ ト短調(8つの小プレリュードとフーガ)

2009年11月21日

「Bach Organ Works Vol. 20」(Gerhard Weinberger, cpo, 777 212-2)

基本資料;J. Ch. G. バッハによるとされる筆写譜
構成;ト短調、プレリュード(3/2)、フーガ(4/4)

8つの小プレリュードとフーガの6曲目

和弦的で穏やかなプレリュードと、活発なフーガ。
バッハ事典(東京書籍)

プレリュードはゆったりとしたテンポで進みます。右手の動きがやや活発です。フーガはプレリュードよりはテンポアップします。一つの曲というよりは、独立した2曲という感じを受けます

演奏;Gerhard Weinberger
使用楽器;Carl Chiristian Hofmann Organ, 1770, Marienkirche Mechterstädt

BWV557 プレリュードとフーガ ト長調(8つの小プレリュードとフーガ)

2009年11月09日

「Bach Organ Works Vol. 20」(Gerhard Weinberger, cpo, 777 212-2)

基本資料;J. Ch. G. バッハによるとされる筆写譜
構成;ト長調、プレリュード(4/4)、フーガ(4/4)

8つの小プレリュードとフーガの5曲目

プレリュードは、厚い響きのグラーヴェと、即興風のアレグロからなる。フーガはシンコペーション主題により、快活。
バッハ事典(東京書籍)

分厚い和音が印象的です。早めのテンポで、引用にあるように快活です

演奏;Gerhard Weinberger
使用楽器;Carl Chiristian Hofmann Organ, 1770, Marienkirche Mechterstädt

BWV556 プレリュードとフーガ ヘ長調(8つの小プレリュードとフーガ)

2009年11月06日

「Bach Organ Works Vol. 20」(Gerhard Weinberger, cpo, 777 212-2)

基本資料;J. Ch. G. バッハによるとされる筆写譜
構成;ヘ長調、プレリュード(3/8)、フーガ(4/4)

8つの小プレリュードとフーガの4曲目

プレリュードは軽快な舞曲調。とりわけ、3連音符のリズムが印象深い。フーガの主題はトリル風。
バッハ事典(東京書籍)

明るい曲調が印象的です。引用にあるように3連音符のリズムが特徴的です

演奏;Gerhard Weinberger
使用楽器;Carl Chiristian Hofmann Organ, 1770, Marienkirche Mechterstädt

BWV555 プレリュードとフーガ ホ短調(8つの小プレリュードとフーガ)

2009年10月30日

「Bach Organ Works Vol. 20」(Gerhard Weinberger, cpo, 777 212-2)

基本資料;J. Ch. G. バッハによるとされる筆写譜
構成;ホ短調、プレリュード(4/4)、フーガ(3/4)

8つの小プレリュードとフーガの3曲目

和声的で荘重な面持ちのプレリュードと、息の長い、半音階的な主題によるフーガ
バッハ事典(東京書籍)

曲目とは異なり、テンポがかなりゆったりとなっています。プレリュードは引用にあるように和声がうまく使われています。フーガは比較的簡素な構成をとっています。途中から引用にある、半音階的なフレーズが現れます

演奏;Gerhard Weinberger
使用楽器;Carl Chiristian Hofmann Organ, 1770, Marienkirche Mechterstädt

BWV554 プレリュードとフーガ ニ短調(8つの小プレリュードとフーガ)

2009年10月23日

「Bach Organ Works Vol. 20」(Gerhard Weinberger, cpo, 777 212-2)

基本資料;J. Ch. G. バッハによるとされる筆写譜
構成;ニ短調、プレリュード(4/4)、フーガ(4/4)

8つの小プレリュードとフーガの2曲目

16分音符の上・下行音型、そして8分音符の和音の際立つプレリュードと、オクターヴを広く使った主題によるフーガ
バッハ事典(東京書籍)

動きが活発で、その中に和音がたくさん現れます。フーガは音程差がかなり出てきます

演奏;Gerhard Weinberger
使用楽器;Carl Chiristian Hofmann Organ, 1770, Marienkirche Mechterstädt

BWV561 ファンタジーとフーガ イ短調(偽作?)

2009年10月17日

「バッハ:オルガン作品全集」(トン・コープマン、TELDEC、WPCS11446/61)

基本資料;19世紀前半の筆写譜
構成;イ短調、ファンタジー(4/4)、フーガ(4/4)

なかなか捨てがたい、華やかな魅力をもった作品だが、偽作という見解もある。手鍵盤の技巧的なパッセージを主体とするファンタジー(4/4)が、活発なフーガ(4/4)を取り囲む。ペダル・チェンバロ用の曲ともいわれる。

神秘的な曲調が印象的です。引用にあるように、かなりの技巧を必要とする印象があります

使用楽器:オランダ、フローニンゲン、マルティン教会、アルプ・シュニットガー制作、1691-92年

BVW553 プレリュードとフーガ ハ長調(8つの小プレリュードとフーガ)

2009年10月16日

「Bach Organ Works Vol. 20」(Gerhard Weinberger, cpo, 777 212-2)

基本資料;J. Ch. G. バッハによるとされる筆写譜
構成;ハ長調、プレリュード(4/4)、フーガ(4/4)

今日から「8つの小プレリュードとフーガ」と呼ばれる作品群を聴いてゆきます。

資料(バッハの死後に作成された筆写譜)と様式、いずれの面からも、バッハの作品であることはきわめて疑わしい。息子や弟子たちの習作であるとしても、作者は特定できないのが現状である。いずれにせよ、コンパクトかつ平明に書かれた作品群で、オルガン入門者にとっては格好の練習曲となっている。
バッハ事典(東京書籍)

力強い1曲。《バッハ事典(東京書籍)》には、「プレリュードはヴィヴァルディの協奏曲を思わせる」と書かれていますが、まさに協奏曲的な感じを受けます。明るく変化に富み、動きが活発です。フーガもその活発な動きを継続しています

演奏;Gerhard Weinberger
使用楽器;Carl Chiristian Hofmann Organ, 1770, Marienkirche Mechterstädt

BWV708a わがことを神にゆだね(偽作?)

2009年08月22日
BachOrganCopleteWeinbergercpo.jpg

「バッハ:オルガン作品全集」(ヴァインベルガー(22CD)、cpo)

構成:
イ短調、4/4

キルンベルガー・コラールからの1曲。

先週聴いた「BWV708 わがことを神にゆだね(偽作?)」の異稿。この曲は、BWV708よりも更に短いです。
ヴァインベルガーの全集から。第18巻に収録されています


演奏:Gerhard Weinberger
使用楽器:Johann Scheibe Organ, 1744-46, St. Nicolai Zschortau (Sachsen)
a' = 464.4 Hz, A. Werckmeister

BWV708 わがことを神にゆだね(偽作?)

2009年08月15日

「バッハ:オルガン作品全集」(トン・コープマン、TELDEC、WPCS11446/61)

構成:
イ短調、4/4

キルンベルガー・コラールからの1曲。

前曲と同じコラールに基づく、ごく簡素な4声楽曲。偽作の疑いあり。異稿BWV708aも伝えられる。
バッハ事典(東京書籍)

先週聴いた「BWV707 わがことを神にゆだね(偽作?)」と同タイトルのコラール。先週聴いた曲が、《「キルンベルガー・コラール集」の中ではもっとも規模の大きい4声楽曲》だったのに対して、今日聴く曲はわずか1分程度の短い曲です。重い感じのする楽曲

使用楽器:オットーボレイン修道院、「三位一体」オルガン、カルル・ヨーゼフ・リエップ政策、1754〜66年

BWV707 わがことを神にゆだね(偽作?)

2009年08月08日

「バッハ:オルガン作品全集」(トン・コープマン、TELDEC、WPCS11446/61)

構成:
イ短調、2/2

キルンベルガー・コラールからの1曲。

いわゆる「キルンベルガー・コラール集」の中ではもっとも規模の大きい4声楽曲。下3声が緻密な模倣を繰り広げ、定旋律がはっきりした形でソプラノに出る。原譜の末尾には簡素な4声体和声の編曲が付されている。原コラール=BWV351
バッハ事典(東京書籍)

偽作の疑いのある曲です。引用にあるように、この曲集の中では、規模が大きく、複雑に曲が展開します

使用楽器:オットーボレイン修道院、「三位一体」オルガン、カルル・ヨーゼフ・リエップ政策、1754〜66年

BWV705 アダムの堕落によりてことごとく腐れたり(偽作?)

2009年07月25日

「バッハ:オルガン作品全集」(トン・コープマン、TELDEC、WPCS11446/61)

構成:
ニ短調、2/2

キルンベルガー・コラールからの1曲。

ペダル付き4声楽曲。長い音価を中心とし、荘厳な趣をもつ。偽作の疑いあり。
バッハ事典(東京書籍)

ゆったりとしたテンポで、憂いに満ちた楽曲。引用にあるように、荘厳な趣をもっており、教会で聴いてみたい感じがします

使用楽器:オットーボレイン修道院、「三位一体」オルガン、カルル・ヨーゼフ・リエップ政策、1754〜66年

BWV840 クーラント ト短調(偽作)

2009年07月11日

「Works for Lute-Harpsichord」(Robert Hill, Hänssler, CD 92.109)

偽作、偽作の疑いのある曲を聴くシリーズ。先週聴いた「BWV839 サラバンド ト短調」と少し関連があるようです。

G. Ph. テーレマンのト長調組曲(TWV32:13)第2楽章。『C. F. ツォイメリンの楽譜調』(BWV839の項参照)には「バッハ作」とある。
バッハ事典(東京書籍)

ということです。

明るく動きが活発な小品。テレマン作とのことですが、たしかにバッハらしくない感じを受けます。

ロバート・ヒルのリュート・チェンバロによる演奏で・・・

演奏;ロバート・ヒル
使用楽器;Lute-Harpsichord (Keith Hill, Manchester, Michigan/USA, 1994)
録音;28-30. 9. 1998 Kirche St. Fides und Markus, Freiburg-Sölden

BWV839 サラバンド ト短調(偽作?)

2009年07月04日

「Works for Lute-Harpsichord」(Robert Hill, Hänssler, CD 92.109)

細々と続けている偽作、偽作の疑いのある曲を聴くシリーズ。今日はクラヴィーア曲です。

この曲ですが、

1909年度の『ペータース音楽図書年鑑』で、H. クレッチュマルが公にした作品。「C. F. ツォイメリン」という所有者名のある、18世紀半ばの手書きの楽譜集(現在消失)に含まれており、そこに「ライプツィヒのバッハ氏によるサラバンド」とあるため、バッハの作とされた。しかし近年では偽作説が強い。曲想は、サラバンドというよりメヌエットに近い。
バッハ事典(東京書籍)

ということです。

引用にあるように、メヌエットのような感じを受けます。少し陰鬱な雰囲気があります。

ロバート・ヒルのリュート・チェンバロによる演奏で楽しみます

演奏;ロバート・ヒル
使用楽器;Lute-Harpsichord (Keith Hill, Manchester, Michigan/USA, 1994)
録音;28-30. 9. 1998 Kirche St. Fides und Markus, Freiburg-Sölden

BWV702 幼子イエスはわが慰め(偽作?)

2009年06月26日

「バッハ:オルガン作品全集」(トン・コープマン、TELDEC、WPCS11446/61)

構成:
変ロ長調、4/4

キルンベルガー・コラールからの1曲。

ペダル付きの4声フゲッタ。偽作の疑いあり。
バッハ事典(東京書籍)

偽作の可能性が示唆されている1曲。ペダルの上で、揺れるような音を両手が奏でます

使用楽器:ズトプレイン、聖ヴァルブルク教会、ハンス・ハインリヒ・バーダー製作、1639〜34年

BWV833 第3施法によるプレリュードとパルティータ ヘ長調 (偽作?)

2009年06月06日

「JOHANN SEBASTIAN BACH KEYBOARD WORKS (COMPLETE)」(BRILLIANT、92217/8)

成立;1707/08年以前
基本資料;『メラー手稿集』
楽章構成;
1. プレリュード、アンダンテ、3/2
2. アルマンド、4/4
3. クーラント、3/4
4. サラバンド、3/4
5. ドゥーブル、アレグロ、3/4
6. エール、アレグロ、3/4

『メラー手稿集』によってのみ伝承される初期作。偽作とする説もある。
バッハ事典(東京書籍)

アルマンド、クーラントでは、同じ音が繰り返して演奏され、それがちょっとしたアクセントになっています。6つの楽章から成っていますが、それぞれの楽章が短く、小品といった感じを受けます。
エールは、明るい雰囲気が特徴的。バッハ事典(東京書籍)によれば、「快活なエールはほとんど2声で書かれ、低音パートには数字が付記されている。」とのこと

演奏:Christiane Wuyts
使用楽器:Henri Hemsch, 1754
録音:1988, Digipro, Brussels, Belgium

BWV909 協奏曲とフーガ ハ短調(偽作?)

2009年05月23日

「JOHANN SEBASTIAN BACH KEYBOARD WORKS (COMPLETE)」(BRILLIANT、92217/8)

少し変わった構成の1曲。単一の協奏的楽章とフーガが組み合わされています。協奏的楽章では、4/4拍子でアンダンテ(トゥッティに相当)とアレグロ(ソロに相当)が交代しながら出てきて最後は「アダージョ」となり、フーガ(3声、4/4)へ続きます。Wuytsの演奏では、

アンダンテーアレグローアンダンテーアレグローアンダンテーアダージョーフーガ

となっています。

「協奏曲」の華麗な鍵盤技巧は注目されるが、おそらくは偽作。
バッハ事典(東京書籍)

とのこと。この引用の通り、「協奏曲」の「アンダンテ」の部分の手の動きはかなり活発です

演奏:Christiane Wuyts
使用楽器:Jacques Goermans, 1774
録音:1988, Digipro, Brussels, Belgium

BWV908 ファンタジーとフゲッタ ニ長調 (偽作?)

2009年05月16日

「Works for Lute-Harpsichord」(Robert Hill, Hänssler, CD 92.109)

基本資料;J. P. ケルナーの所有していた筆写譜

先週聴いた「BWV907 ファンタジーとフゲッタ 変ロ長調」と、ある意味「似ている」背景を持つ一曲。そこでも引用しましたが、

この作品とBWV908は、きわめて特異な楽譜で伝承されている。すなわち、「ファンタジー」、「フゲッタ」ともに1段(!)譜表で記され、同時に、かなり細かい数字づけがされているのである。ケルナーは、これらをバッハの作としているが、おそらくは他者のものと思われる(キルンベルガーによれば「キルヒホーフ作」)。両方とも、チェルニーによる「解決譜」(Peters)がある。
バッハ事典(東京書籍)

とのこと。

ファンタジー(4/4)は、きらびやかな印象があり、16分音符が動き回ります。フーガ(3声、12/8)は、可愛らしい印象があります。「ハ短調シンフォニアを思わせる、快いリズムの揺れをもつ《バッハ事典(東京書籍)》」の通りの印象です

ロバート・ヒルのリュート・チェンバロによる演奏から

演奏;ロバート・ヒル
使用楽器;Lute-Harpsichord (Keith Hill, Manchester, Michigan/USA, 1994)
録音;28-30. 9. 1998 Kirche St. Fides und Markus, Freiburg-Sölden

BWV907 ファンタジーとフゲッタ 変ロ長調(偽作?)

2009年05月09日

「Works for Lute-Harpsichord」(Robert Hill, Hänssler, CD 92.109)

基本資料;J. P. ケルナーの所有していた筆写譜

久しぶりの「偽作を聴く」シリーズ。

この作品とBWV908は、きわめて特異な楽譜で伝承されている。すなわち、「ファンタジー」、「フゲッタ」ともに1段(!)譜表で記され、同時に、かなり細かい数字づけがされているのである。ケルナーは、これらをバッハの作としているが、おそらくは他者のものと思われる(キルンベルガーによれば「キルヒホーフ作」)。両方とも、チェルニーによる「解決譜」(Peters)がある。
バッハ事典(東京書籍)

ファンタジーの部分は、前半が4/4、後半が3/4となっています。かなり動きが激しい曲です。フゲッタは3声、4/4で、ここでも細かい動きが頻繁に現れます。偽作とのことですが、フゲッタの部分はチェンバロの演奏で聴くと、かなり迫力がある感じがします

ロバート・ヒルのリュート・チェンバロによる演奏から

演奏;ロバート・ヒル
使用楽器;Lute-Harpsichord (Keith Hill, Manchester, Michigan/USA, 1994)
録音;28-30. 9. 1998 Kirche St. Fides und Markus, Freiburg-Sölden

BWV695a キリストは死の縄目につながれたり

2009年04月25日

「バッハ:オルガン作品全集」(トン・コープマン、TELDEC、WPCS11446/61)

構成:
ト短調、3/4

キルンベルガー・コラールからの1曲。

月曜日に聴いた「BWV695 キリストは死の縄目につながれたり」の異稿ですが、

手鍵盤のみによる3声楽曲。両外声がインヴェンション風の模倣を展開し、中声部に定旋律が組み込まれる。前半は繰り返し付き。原譜の末尾には通奏低音を付した定旋律が掲げられている。定旋律をペダルに置いた異稿BWV695aも伝わるが、これには偽作の疑いがある。
バッハ事典(東京書籍)

とのことです。定旋律がペダルに移ったため、曲の印象がかなり異なります。曲もアグレッシヴな部分がなくなり、かなりおとなしい感じを受けます。じっくり聴かせるような感じの曲調

使用楽器:ズトプレイン、聖ヴァルブルク教会、ハンス・ハインリヒ・バーダー製作、1639〜34年

BWV956 フーガ ホ短調(偽作?)

2009年03月14日

「J. S. BACH (?) : Cembalowerke」(Christian Rieger, GLISSANDO, 779 011-2)

基本資料;J. P. ケルナーの所有していた筆写譜
ホ短調、4/4

オクターブの音域をリズミカルに上下行する主題による。同時代の筆写譜によって伝えられるが、偽作の疑いがある。
バッハ事典(東京書籍)

4分ちょっとの小品。ゆったりと曲が進行します。引用にあるように、音が上下行します。どこか練習曲のような雰囲気があります

演奏;Christian Rieger
録音;2000/01, Köln, Sendesaal 2 (WDR)
楽器;Matthias Griewisch (1998) after a Flemish instrument of 1624 by Joannes Ruckers

BWV53 いざ打てかし、願わしき時の鐘よ(偽作)

2009年03月06日

「BACH・CANTATAS BWV198, BWV106, BWV196, BWV53」(CORO DELLA RADIO SVIZZERA, I BAROCCHISTI - DIEGO FASOLIS, ARTS, 47695-2)

用途;葬儀
基本資料;18世紀後半の総譜の写し
歌詞;S. フランク?
編成;アルト、ベル、弦合奏、通奏低音
ホ長調、3/2拍子

このところCD棚の中から探し出しては聴いている「偽作シリーズ」(勝手にシリーズ化しているだけです)。今日は、アルト独唱、単一楽章からなる教会カンタータの偽作を聴きます。

上記の筆写譜には「J. S. バッハのカンタータ」とあるが、真の作者はゲオルク・メルヒオル・ホフマンと考えられる。
バッハ事典(東京書籍)

楽器編成を調べると、「bell」と書かれていて、???だったのですが、聴いてみてわかりました。表記通り「ベル」が鳴っています。葬儀用とのことで、点鐘をイメージしているのでしょうか・・・。ゆったりとしたテンポで進むアリアだけの楽章です。葬儀用とのことですが、この曲の旋律を聴く限りではそうは感じません

演奏;
メゾソプラノ;ギルメット・ローレンス
演奏;ディエゴ・ファソリス
指揮;イ・バロッキスティ
録音;Auditorium RSI, Lagano (Swirzerland), 12 / 2000

BWV905 ファンタジーとフーガ ニ短調(偽作)

2009年02月27日

「J. S. BACH (?) : Cembalowerke」(Christian Rieger, GLISSANDO, 779 011-2)

基本資料;ファンタジーの冒頭15小節の筆写譜(18世紀中頃).ペータース版初版楽譜(1880年)

楽章構成;
1. ファンタジー、アンダンテ、4/4
2. フーガ、4/4

資料と様式、いずれの観点からも、偽作の疑いが強い。
バッハ事典(東京書籍)

ファンタジーはトリオ・ソナタに準じた構成。フーガは力強い曲調で、随所に出てくるトリルが印象的。5分足らずの小品

演奏;Christian Rieger
録音;2000/01, Köln, Sendesaal 2 (WDR)
楽器;Matthias Griewisch (1998) after a Flemish instrument of 1624 by Joannes Ruckers

BWV15 汝わが魂を陰府に捨ておきたまわざれば(偽作)

2009年02月21日

「The Apocryphal Bach Cantas II BWV 15, 141, 142 & 160」(Wolfgang Helbich, cpo, 999 985-2)

用途;復活節第1日
歌詞;ルードルシュタット1726
編成;ソプラノ、アルト、テノール、バス、合唱、クラリーノ(高音トランペット)2、トランペット3、ティンパニ、弦合奏、通奏低音
基本資料;J. S. バッハによる筆写総譜
楽曲構成;
第1曲;アリア(バス)
第2曲;レチタティーヴォ(ソプラノ)
第3曲;二重唱(ソプラノ、アルト)
第4曲;アリア(テノール)
第5曲;アリア(ソプラノ)
第6曲;三重唱(アルト、テノール、バス)
第7曲;二重唱(ソプラノ、アルト)
第8曲;ソナタ
第9曲;レチタティーヴォ、アリア、コラール

今日は偽作のカンタータを聴きます。

バッハの親族でマイニンゲンの宮廷楽長を務めた、ヨーハン・ルートヴィヒ・バッハ(1677ー1731)の作品。『ルードルシュタット詩華撰』の中の台本に基づく。バッハの手による総譜で伝えられ、かつてはバッハのカンタータ第1作と考えられていたことがあった。2部構成。
バッハ事典(東京書籍)

クラリーノ(高音トランペット)2、トランペット3、ティンパニというかなり華やかな編成です。全9曲から成り、聴きごたえがあります。二重唱、三重唱など声楽の編成が一風変わっています。ヨーハン・ルートヴィヒ・バッハの作品はあまり残っていませんが、バッハ自身はかなり高く評価していたようで、彼の作品の多くはバッハを通して(バッハが上演したり、この曲のように筆写した)残されているものがほとんどです

演奏;
Dorothee Mields(ソプラノ)
Henning Voss(アルト)
Henning Kaiser(テノール)
Ralf Grobe(バス)
I Febiarmonici
Alsfelder Vokalensemble
Wolfgang Helbich

BWV824 組曲 イ長調(偽作?)

2009年01月12日
WFBachRousstAMB9977.jpg

「J. S. バッハ ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハのための鍵盤練習帳」(クリストフ・ルセ、Ambroisie、AMB 9977)

成立:1720年、ケーテン
基本資料:ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハのためのクラヴィーア小曲集
楽章構成;
1. アルマンド、4/4
2. クーラント、3/4
3. ジーグ、6/8

ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハのためのクラヴィーア小曲集に収録されているG. Ph. テレマンの作品。

テレマンの作品とのことですが、瑞々しく美しい曲。こうした美しい曲で鍵盤楽器を練習させるバッハに恐れ入ります。単なる指使いだけの「練習曲」ではなく、その中に一つの音楽が存在しています。

演奏は、以前「ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハのための鍵盤練習帳」で紹介したクリストフ・ルセによるもの。1632年製リュッカースを用いた、気品に溢れた演奏です。録音も素晴らしいですね

演奏:クリストフ・ルセ(チェンバロ)
使用楽器:ヨハネス・リュッカース1632年製(1787年フォン・ナーゲル改修)
録音:2004年11月25〜27日、ヌーシャテル(スイス)

BWV822 組曲 ト短調(偽作?)

2009年01月05日

「JOHANN SEBASTIAN BACH KEYBOARD WORKS (COMPLETE)」(BRILLIANT、92217/8)

成立:不明(初期?)
基本資料:『メンペル・プレラー手稿譜集』
楽章構成:
1:序曲、2/2-3/8-2/2
2:アリア、4/4
3:ロンド風ガヴォット、2/2
4;ブーレー、2/4
5;メヌエットI、3/4
6;メヌエットII、3/4
7;メヌエットIII、ト長調、3/4
8;ジーグ、6/8

他者の作品の編曲とする説もあるとされる組曲。

BWV820と同じく、フランス様式の管弦楽曲のチェンバロによる試み。全体に平明な筆致で綴られており、真作ならば修業時代の作品と考えられる。
バッハ事典(東京書籍)

比較的ゆったりとしたリズムで曲が進行します。一音一音を大切にした音作りが印象的

演奏:Christiane Wuyts
使用楽器:Henri Hemsch, 1754
録音:1988, Digipro, Brussels, Belgium

BWV821 組曲 変ロ長調(偽作?)

2009年01月03日

「J. S. BACH (?) : Cembalowerke」(Christian Rieger, GLISSANDO, 779 011-2)

成立;不明(初期)
基本資料;J. P. ケルナーの所有していた筆写譜
楽章構成;
1. (プレリュード)、4/4
2. アルマンド、4/4
3. クーラント、3/4
4. サラバンド、3/4
5. エコー、アレグロ、4/4

偽作との見方もある、小さな組曲。

ごく初期のものと思われる小さな組曲。上記の筆写譜でのみ伝えられ、他者の作とする見方もある。
バッハ事典(東京書籍)

華麗な音使いが印象的な曲。ゆったりとしたリズムの曲で構成されています。最後のエコーが快活に演奏されます

演奏;Christian Rieger
録音;2000/01, Köln, Sendesaal 2 (WDR)
楽器;Matthias Griewisch (1998) after a Flemish instrument of 1624 by Joannes Ruckers

BWV820 序曲(組曲) ヘ長調(偽作?)

2008年12月29日

「JOHANN SEBASTIAN BACH KEYBOARD WORKS (COMPLETE)」(BRILLIANT、92217/9)

成立:不明
基本資料:アンドレーアス=バッハ本
楽章構成:
1:序曲、4/4 - 3/8
2:アントレー、4/4
3:メヌエット、3/4
4;トリオ、3/4
5;ブーレー、2/2
6;ジーグ、6/8

BWV831 パルティータ ロ短調(フランス風序曲)」へつながる曲と見なせる作品。

フランス様式の管弦楽組曲の、チェンバロによる試み。BWV831の素朴な前身のひとつで、リューネブルク時代のツェレでの体験に基づく可能性があるが、偽作とみる人も少なくない。序曲は、定型通り、付点リズムと急速なフガートで構成される。
バッハ事典(東京書籍)

全体を通して、明るい可憐なメロディーが印象的な曲

演奏:Christiane Wuyts
使用楽器:Jacques Goermans 1744
録音:Digipro, Brussels, Belgium, 1988

BWV1096 光にして日なるキリスト(偽作)

2008年10月15日

「J. S. Bach・Organ Works Vol. 9」(Gerhard Weinberger, cpo 999 755-2)

成立:1695〜1705年頃
基本資料:ノイマイスター・コラール集
イ短調、4/4

ノイマイスター・コラール集の7曲目。

原コラールがBWV274の曲(明日紹介予定)で、パッヘルベル作の曲。長いフーガ風の前模倣を持つ《バッハ事典(東京書籍)》とされています。BWV1090〜1120の中で唯一の偽作。しかし、この曲以外についても、バッハ作であるという信憑性は保証されていないと、バッハ事典(東京書籍)には書かれています。
ゆったりと進行し、全体的にのどかな感じがします

演奏:Gerhard Weinberger
使用楽器:Christoph Thielemann organ in Trinity Church in Gräfenhain, built 1728-31
Tonhöhe / Pitch : gis' = 447 Hz

BWV577 フーガ ト短調 (偽作?)

2008年09月26日

「J. S. Bach・Organ Works Vol. 9」(Gerhard Weinberger, cpo 999 755-2)

基本資料:18世紀後半の筆写譜
ト短調、12/8

ジーグのリズムによる快活なフーガで、手鍵盤の交替によるエコー効果をまじえて演奏される。ケラーは「アルンシュタット時代の卓抜な習作」と賞賛しているが、現在一般には偽作とされる
バッハ事典(東京書籍)

踊り跳ねるような感じの明るい曲です。両手の旋律が呼応する形で現れます

演奏:Gerhard Weinberger
使用楽器:Christoph Thielemann organ in Trinity Church in Gräfenhain, built 1728-31
Tonhöhe / Pitch : gis' = 447 Hz

BWV597 協奏曲 変ホ長調(偽作)

2008年07月25日

「バッハ:オルガン作品全集」(トン・コープマン、TELDEC、WPCS11446/61)

成立:1713〜14年、ヴァイマール
基本資料:J. G. プレラーによる筆写譜
構成;
第1楽章:テンポ指定なし、4/4
第2楽章:ジーグ、12/8

2楽章構成。原曲は不明で、編曲もバッハ自身によるものではないと指定される。第1楽章は模倣的なスタイル。第2楽章は3声部書法によっており、やはり模倣的な筆致が目立つ。
バッハ事典(東京書籍)

続けて聴いてきたオルガン用の協奏曲(編曲)BWV592〜596の最後の曲

使用楽器:オランダ、フローニンゲン、マルティン教会、アルプ・シュニットガー製作、1691〜92年

バッハの偽作を聴く

2008年06月15日

バッハ作品番号(BWV)の一覧表などを見ていると、「偽作」と書かれたものがいくつか見られます。バッハの全集を録音したり、個別に録音する場合でも、「偽作」もしくは偽作の疑いのあるものについては、録音されないことが多いです。しかし、偽作とわかっていても、BWV1から全部聴いてみたいというのも正直なところ。今回はそうした「偽作」とされるものばかりを集めたCDを紹介します。

「The Apocryphal Bach Cantas BWV 217-222」(Wolfgang Helbich, cpo, 999 139-2)

収録曲;
BWV217 (作者不詳)
BWV218 (テレマン作曲)
BWV219 (テレマン作曲)
BWV220 (作者不詳)
BWV221 (作者不詳)
BWV222 (ヨハン・エルンスト・バッハ作曲)

「The Apocryphal Bach Cantas II BWV 15, 141, 142 & 160」(Wolfgang Helbich, cpo, 999 985-2)

BWV15(ヨハン・ルートヴィッヒ・バッハ作曲)
BWV141(テレマン作曲)
BWV142(J. クーナウ作曲?)
BWV160(テレマン作曲)

「The Apocryphal Bach Motetss BWV Anh. 159-165」(Wolfgang Helbich, cpo, 999 235-2)

BWV Anh. 160(バッハ/テレマン)
BWV Anh. 165(ヨハン・エルンスト・バッハ)
BWV Anh. 164(ヨハン・クリストフ・アルトニコル)
BWV Anh. 159(バッハ?)
BWV Anh. 163(?)
BWV Anh. 162(ゲオルグ・ゴットフリート・ワグナー)

「Bach Organ Works Vol. 18」(Gerhard Weinberger, cpo, 777 135-2)


・ 幻想曲 ト長調 BWV 571
・ オルガンコラール(Orgelchoräle aus der Berliner Sammelhandscrift Mus. ms. Bach P 285)
・「おお父、全能なる神よ」 BWV 758
・ Orgelchoräle aus der Rudorff-Sammlung
・ 小さな和声の迷宮 BWV 591
・ Orgelchoräle aus unterschiedlicher Überlieferung
・ Orgelchoräle aus der Sammelhandschrift Yale LM 4843
・ フーガ ヘ長調 BWV Anh. II 42


「Bach Organ Works Vol. 19」(Gerhard Weinberger, cpo, 777 186-2)

・トッカータとフーガ ニ短調 BWV.565
・幻想曲とフーガ イ短調 BWV.561
・コラール(BWV.747, 754, 757, 762)
・フーガ ハ調 BWV Anhang II 90
・パルティータ『神のひとり子なるキリスト』 BWV Anhang II 77
・パルティータ『われら悩みの極みにありて』 BWV Anhang II 78
・コラール(Anhang II 55, 59, 67, 69)


「Bach Organ Works Vol. 20」(Gerhard Weinberger, cpo, 777 212-2)

・8つの小前奏曲とフーガBWV.553〜560
・25のコラール変奏曲第11番『甘き喜びのうちに』
・5つのコラール・トリオ
・3つのオルガン・コラールLM4843
・2つのオルガン・コラール
・4声のコラール〜古き年は過ぎ去り

という内容。
今回紹介したのはすべて「cpo」から出ているもので、今回紹介していない偽作もまだいくつかあります。それらも録音されていて入手可能です。
今回は声楽曲とオルガン曲でしたが、なぜか見つからないのがクラヴィーア曲の偽作集。ブリリアントのバッハ全集に結構収録されているのの、手に入らないものもあります。まとめて録音してくれるとありがたいのですが・・・

後探して見つからないのが、「サンクトゥス ニ短調 BWV239」です。コルボが録音していたという情報を持っているのですが、廃盤で入手不可能。色々他の録音を探してみたのですがないのです。バッハ本人の作品でないので、そこまで追求することに意味があるのかは疑問ですが、なんとなく揃えてみたいのです

BWV Anh. 159 われを祝福したまわずは、われ汝を離さじ(偽作?)

2008年03月02日

「J. S. バッハ モテット集(全曲)BWV225-230・anh159」(ヒリアード・アンサンブル、UCCE-2058)

成立:1712/13年、ヴァイマール
歌詞:創世記32、26。作者不詳のコラール「汝なにゆえにうなだるるや、わが心よ」(1560年頃)第3節(定旋律=BWV420)
編成:二重合唱
楽章構成:
第1楽章:二重合唱(創世記32、26、3/2)
第2合唱:4声コラール編曲(作者不詳のコラール、2/2)
基本資料:一部自筆の総譜

基本テキスト:創世記32、26

32:26 ところが、その人はヤコブに勝てないとみて、ヤコブの腿の関節を打ったので、格闘をしているうちに腿の関節がはずれた。

バッハの父の従兄、ヨハン・クリストフ作として伝えられてきた作品ですが、伝承経路、一部分がバッハが直接関与している総譜(作曲者の名前なし)の存在、ヘ短調という調の採用、和声、様式的特徴から、J. S. バッハの作である可能性も高い(「バッハ事典」(東京書籍)、とされています。

5分弱の短い演奏。演奏はヒリアード・アンサンブルによるもの。器楽はなしで、声楽のみ。リフキン説にしたがって、1パート一人ですが、やはり薄っぺらさが感じられず、きちっとまとまった合唱。これまでモテットについては、カントゥス・ケルンヘレベッへによるものを紹介しましたが、昨日買ったこのCDは中々のもの。器楽パートなしという特徴がありますが、実に美しい。お勧めです

演奏:ヒリアード・アンサンブル
コラールI:
ソプラノ:Joanne Lunn
カウンターテナー:David James
テノール:Steven Harrold
バリトン:Gordon Jones

コラールII:
ソプラノ:Rebecca Outram
カウンターテナー:David Gould
テノール:Rogers Covey-Crump
バス:Robert Maccdonald

録音:2003年11月、聖ゲーロルト教会