BWV656 罪なき神の小羊
「バッハ:トッカータとフーガ ニ短調」(グスタフ・レオンハルト、SEON, B20D-38017)
ライプツィヒ・コラール集(18コラール集)より。
バッハが1747年〜49年にかけて(1750年に帰天する前に行っていたと考えられますね。自作のオルガン・コラールに手を加えてまとめたオルガン・コラール集。このアルバムには「18コラール集」という記載がありますが、バッハ事典(東京書籍)によれば、
表題は後の所有者の記入であり、実際にひとまとまりになっているのは17曲でしかない。そのため、今日ではBWV668を別曲とみなし、「17のコラール」という呼び方をすることが一般的になりつつある
と書かれています。
さて、この「BWV656 罪なき神の小羊 (O Lamm Gottes undchuldig)」ですが、
構成:イ長調で3節よりなり、それぞれ3/2、3/2、9/4となっています。
ドイツ語によるアニュス・デイの3節が、変奏曲風に展開。
受難節の有名なコラールが第1節でソプラノに、第2節でアルトにはめ込まれ、第3節ではバスで堂々と演奏されます。つまり定旋律が各節ごとにソプラノ、アルト、バスの順に現れ、初めの2節は手鍵盤のみで演奏。
実に神秘的、荘厳さに溢れ、礼拝堂で聴くには本当にいい曲だと思います。
この曲を聴きながら、一日の最期に祈りを捧げるのはいかがでしょうか?
この曲は、「BWV572 幻想曲ト短調 (オルガン曲 Piece d'Orgue)」で紹介したCDに収められていて、はやりレオンハルト氏の孤高の世界を堪能できます。
レオンハルト氏は「チェンバロ奏者」として(もちろん指揮もされますが)、特に有名というよりも他に追随を許さない人ですが、歴史的オルガンによる「オーセンティック」な演奏に関しても、他に例がないほど素晴らしいと思っています。
使用楽器:アムステルダム、ヴァールセ教会、クリスティアーン=ミューラー歴史的オルガン 1733/34年
録音:1972年1月

