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BWV1026 ヴァイオリンと通奏低音のためのフーガ ト短調

2008年03月11日
BachSchmittA008.jpg

「J. S. バッハ:ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ集」(エレーヌ・シュミット、Alpha 008)

成立:1710年頃、ヴァイマール?
基本資料:J. G. ヴァルターによる筆写譜
構成:単一楽章フーガ、アレグロ、ト短調、2/2

バッハの友人のオルガニスト、ヨハン・ゴットフリート・ヴァルターの手書きの写本の中から見つかった作品で、バッハの最初期の室内楽と思われています。

重音が多用されていて、極めて難しい運指(バッハの作品に関しては、この曲に限りませんが)が求められます。単一楽章から成っていますが、実に変化に飛んでいます。

CDのライナーノーツによれば、この頃バッハは、ヴァイオリニスト、ピゼンデルと出会っていて、生涯に渡って交遊があり、1716年出版のピゼンデルの「無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ イ短調」にバッハが直接影響を受けたことは充分考えられる、とされています。音楽に貪欲であったバッハのことですから、多いに触発されたのかもしれません。

演奏は大好きなヴァイオリニスト、エレーヌ・シュミットによるもの。彼女の演奏は、うまいというだけでなく、「語る」ように演奏するところに特徴があると思います。音も艶やかです。このCDはバッハのヴァイオリン作品の中でも、「偽作」の疑いが強いものが多く収録されている点も面白いですね。
彼女は「無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ」も同じAlphaレーベルに録音していますが、これも絶品。昨年同レーベルで発売されたシュメルツァーの作品集もさすがでしたね。シギスヴァルト・クイケンを除けば、一押しのヴァイオリニストです。今年6月の来日が楽しみです。

AlphaレーベルのCDは、彼女のものに限らずどれも素晴らしいものが多く、お勧めです。ジャケットデザインもいいですし、録音の仕方も「つぼ」を心得たという感じです

演奏:
エレーヌ・シュミット(ヴァイオリン)
アラン・ジェールヴル(チェロ)
ヤン・ウィレム・ヤンセン(チェンバロ)
録音年月日不明

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