ラテン系の人達によるバッハ演奏を聴く



バッハの作品は膨大であり、それに比例して録音も数多くあるわけですが、それらの中でも「名盤」と言われるものもたくさんあります。古い録音ですと、カール・リヒターの名前は必ず出てきますし、古楽器によるものですと、レオンハルトの名前は必ず出てきますね。
若手でもかなり優れた演奏家がたくさん出てきており、聴く側としてはそれだけ選択肢が増えたということで喜んでいます。その中でも、かなり多くの人が「この演奏は優れている」と高い評価を与えているのが、今回紹介するカフェ・ツィンマーマンによるもの。
それぞれのCDの収録曲は以下の通り;
「さまざまな楽器による協奏曲集I」(カフェ・ツィンマーマン、Alpha 013)
1. チェンバロ協奏曲第1番二短調 BWV1052
2. オーボエ・ダモーレ協奏曲イ長調 BWV1055R (チェンバロ協奏曲第4番BWV1055の復元曲)
3. ヴァイオリン協奏曲第2番ホ長調 BWV1042
4. ブランデンブルク協奏曲第5番ニ長調 BWV1050
録音:2000年8月、2001年8月、パリ、ノートル=ダム・ド・ボン・セクール病院礼拝堂
「さまざまな楽器による協奏曲集II」(カフェ・ツィンマーマン、Alpha 048)
1. 10声の協奏曲 ト長調(ブランデンブルク協奏曲第3番ト長調) BWV 1048
2. 2つのヴァイオリン、弦楽合奏と通奏低音のための協奏曲ニ短調 BWV 1043
3. 7声の組曲 ハ長調(管弦楽組曲第1番ハ長調) BWV 1066
4. オーボエ、ヴァイオリン、弦楽合奏と通奏低音のための協奏曲ハ短調 BWV 1060a
録音:2003年7月、メッツ(東フランス)、アルスナル音楽堂
「さまざまな楽器による協奏曲集II」(カフェ・ツィンマーマン、Alpha 048)
1. ブランデンブルク協奏曲 第4番 BWV1049
2. オーボエ・ダモーレ協奏曲 BWV1053
3. 3台のチェンバロと弦楽合奏のための協奏曲 BWV1064
4. 序曲 ロ短調(管弦楽組曲 第2番)BWV1067
録音:2004年8月、メッツ(東フランス)、アルスナル音楽堂
この「カフェ・ツィンマーマン」という名前は、ライプツィヒのツィンマーマンの珈琲ハウスにちなんでいます。
メンバーは、アルゼンチン生れのヴァイオリニスト、パブロ・ヴァレッティと、フランス生れのチェンバリスト、セリーヌ・フリッシュが中心となっていて、そこに弦楽器や曲によっては管楽器のメンバーが加わります。演奏は基本的に1パート1人という最小編成です。その分音が薄くなるのではという心配は全く不必要で、最小編成だからこそできる緻密なアンサンブルが堪能できます。演奏スピードは早めですが、各人の演奏は素晴らしく、まさにツィンマーマンの珈琲ハウスでは、こんな感じで楽しく演奏されていたのかな?と想像を膨らませてしまいます。現在の若手古楽器の団体の中でも、トップクラスだと思います。最近ですと、このブログでも紹介しましたが、レオンハルトとの共演で、世俗カンタータを録音しています(「J. S. バッハ いとも豪奢なる世俗カンタータ2編」(グスタフ・レオンハルト指揮、カフェ・ツィンマーマン、ヴェルサイユ・バロック音楽センター合唱団、Alpha118))。
このシリーズは、上に挙げた3作品がリリースされています。最近店頭で見かけなくなりましたが、実に見事な演奏ですので、是非取り寄せて聴いて下さい。
なお、このシリーズについては、様々なブログで紹介されています。
「私的CD評」さんの「ツィンマーマンのコーヒーハウスでは、このような作品が演奏された!? 」
「バロックな話」さんの「感動した!」
「バッハの音楽」さんの「αレーベル-その2-」
などです。「私的CD評」さんの「ツィンマーマンのコーヒーハウスでは、このような作品が演奏された!? 」で、非常に詳しい解説がされていますので、是非ご一読を


カフェ・ツィンマーマンの演奏によるCDへの高い評価が拡がっていることは、うれしいことです。演奏そのものももちろん、アルバムの選曲も良いですね。ダングルベールなどバッハ以外の作品も録音していますが、これからもバッハの作品のレパートリーを広げてほしいと思っています。日本の代理店で解説を付けたりしているためか、値段が高い点にやや難ありというところですが・・・。
コメント時刻: 2008年08月19日 10:36
コメントありがとうございます。
編成が小さくても、ここまで緻密かつ繊細な演奏をされると脱帽という感じですね。チェンバリストのセリーヌ・フリッシュが、同レーベルに録音した「ゴルトベルク変奏曲」も中々のものですね。録音の質も優れていますし、ますます目が離せない感じの団体です。
ジャケットがかなり素晴らしいので、価格の点は「芸術品」に対する投資として、目をつぶっています(笑)
コメント時刻: 2008年08月20日 07:06
こんばんは。ブログの紹介いつもありがとうございます。これらのCDは本当に目の覚めるような演奏ですね。感激しっぱなしでした。今でも繰り返して時々聞いています。また、色々な面白いCDがありましたら教えて下さい。
コメント時刻: 2008年10月05日 20:03