オリジナル編成で聴く三位一体後第27日曜日のためのカンタータ
「バッハ:カンタータ第147番・第140番」(アーノンクール指揮、ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス、WANER、WPCS-21092)
アラン・ベルギウス(テルツ少年合唱団員、ソプラノ)
シュテファン・ランプフ(テルツ少年合唱団員、アルト)
クルト・エクヴィルツ(テノール)
トーマス・ハンプソン(バス)
テルツ少年合唱団
ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス
ニコラウス・アーノンクール指揮
「私的CD評」さんの「バッハの三位一体後第27日曜日のためのカンタータ 」で、三位一体後第27日曜日のためのカンタータ として、「BWV140 目覚めよ、とわれらに呼ばわる物見らの声」が紹介されていますが、それに影響を受けて、同じ曲を紹介したいと思います。
今回取り上げたCDは、毎週このブログで紹介している、レオンハルトとアーノンクールが20年近くに渡ってテルデックに録音した、オリジナル編成で演奏した最初のバッハの教会カンタータ全集からの抜萃です。
このブログでは、教会暦に沿ってではなく、この全集の1巻から順番に(つまり、BWV1から順番に)聴いているので、この曲を紹介するのはずっと先になるのですが、せっかくの機会なので、紹介します。
詳しいことは、上述のように「私的CD評」さんが書かれているので、そちらをご覧下さい。このCDですが、全集の中から、特に有名なカンタータ2曲
・BWV140;目覚めよ、とわれらに呼ばわる物見らの声
・BWV147;心と口と行いと生きざまもて
が収録されています。
「BWV140 目覚めよ、とわれらに呼ばわる物見らの声」では、第4曲のコラールの旋律が有名でしょう。シュープラー・コラール集の第1曲、「BWV645 目覚めよ、とわれらに呼ばわる物見らの声」。
また、「BWV147心と口と行いと生きざまもて」では、第6曲、10曲目の旋律が有名ですね。このカンタータ自体を知らなくても、
「主よ、人の望みの喜びよ」
という名前で、様々な楽器で演奏されています。
このCDですが、もとは上に書いたようにテルデックの全集に収録されているものですが、数年前に「WARNER CLASSICS BEST 100」というシリーズの「92」番というので売られていたもの。現在入手可能なのかは不明ですが・・・。
「私的CD評」さんも触れられていますが、このレオンハルト・アーノンクール盤は、オリジナル楽器で、しかも合唱もボーイ・ソプラノを使ったものとして、極めて貴重なシリーズです。現在でも古楽器を使ったカンタータの録音がたくさん出ていますが、ソプラノは女性が担当していることが多いので、当時ルター派の教会で女性が歌うことを禁止されていたという史実をふまえると、このボーイ・ソプラノを使うというところに、大きな意義があります。
これ以外にボーイ・ソプラノを使って、オリジナル楽器を用いて録音したものは、ブリリアントのバッハ全集だけだと思います(このシリーズの詳細は、「バッハ:教会カンタータ全集(ブリリアント)」をご覧下さい)。
レオンハルト・アーノンクールの全集は、CD60枚組、全10巻で80000円程度、一方のブリリアントの全集は16000円程度とかなり価格に差があります。レオンハルト・アーノンクールの全集は、国内盤でなければ、40000円弱くらいで売っています。ただ国内盤は、解説がしっかりしています。解説はこのブログでよく引用している「バッハ事典(東京書籍)」と基本的に同じことと、「バッハ事典(東京書籍)」では割愛された(?)「書簡章句」もきちんと載っているので、資料的な価値は高いと思います。
ブリリアント盤ですが、はやり演奏力はレオンハルト・アーノンクールには及びませんが、切って捨てる程レベルが低いということもないと思います。短期間で一気に録音しているので、比較的まとまっています。中には、「これは中々すごい」というものもありますからね
ではそろそろ礼拝へ行ってきます


期待通り三位一体後第27日曜日のカンタータ「目を覚ましていなさい、と私たちに呼びかける声がする」を取りあげられましたね。同じ演奏を取りあげられたことは、興味深いことです。
BWV 140と147の1枚ものCDは、私も見かけたことはありました。また復活して欲しい気がします。
ブリリアントの録音には大いに興味があります。ちょっと探ってみようと思います。
コメント時刻: 2008年11月23日 12:27
ブリリアント・レーベルの"Bach Edition"に含まれる教会カンタータですが、「ブリリアントのサイト」のリストで見る限り、ソプラノ独唱は、Ruth HoltonとMarjon Strijkと言う二人の女性独唱者を起用しているようです。合唱は少年合唱団ですし、アルトもカウンター・テノールが担当していますが、残念ながら完全にオリジナル編成ではないようです。
コメント時刻: 2008年11月24日 17:35
コメントありがとうございます。
申し訳ありません。勘違いをしていました。ソプラノの二人は女性でした。訂正してお詫び致します
コメント時刻: 2008年11月24日 21:28