BWV46 考え見よ、われを襲いしこの痛みに
「バッハ:カンタータ全集第3巻」(ニコラウス・アーノンクール、グスタフ・レオンハルト、TELDEC、WPCS-10913/8)
用途:三位一体節後第10日曜日
初演:1723年8月1日、ライプツィヒ
書簡章句:コリントの信徒への手紙一、12、1〜11
福音書章句:ルカによる福音書19、41〜48
歌詞:作者不詳。第1曲;エレミヤ1、12。第6曲;J. M. マイファールトのコラール「おお偉大なる、力ある神よ」(1633年)第9節。
編成:アルト、テノール、バス、合唱、スライド・トランペット、リコーダー2、オーボエ・ダ・カッチャ2、弦合奏、通奏低音
基本資料:オリジナル・パート譜
構成:
第1曲:合唱、トランペット、リコーダー2、オーボエ・ダ・カッチャ2、弦合奏、通奏低音、ニ短調、3/4
第2曲:レチタティーヴォ(テノール、リコーダー2、弦合奏、通奏低音)
第3曲:アリア(バス、トランペット、弦合奏、通奏低音、変ロ長調、3/4)
第4曲:レチタティーヴォ(アルト、通奏低音)
第5曲:アリア(アルト、リコーダー2、オーボエ・ダ・カッチャ2、ト短調、4/4)
第6曲:コラール(合唱、トランペット、リコーダー2、オーボエ・ダ・カッチャ2、弦合奏、通奏低音、ト短調、4/4)
基本テキスト;
書簡章句:コリントの信徒への手紙一、12、1〜11
◆霊的な賜物
12:1 兄弟たち、霊的な賜物については、次のことはぜひ知っておいてほしい。
12:2 あなたがたがまだ異教徒だったころ、誘われるままに、ものの言えない偶像のもとに連れて行かれたことを覚えているでしょう。
12:3 ここであなたがたに言っておきたい。神の霊によって語る人は、だれも「イエスは神から見捨てられよ」とは言わないし、また、聖霊によらなければ、だれも「イエスは主である」とは言えないのです。
12:4 賜物にはいろいろありますが、それをお与えになるのは同じ霊です。
12:5 務めにはいろいろありますが、それをお与えになるのは同じ主です。
12:6 働きにはいろいろありますが、すべての場合にすべてのことをなさるのは同じ神です。
12:7 一人一人にメ霊モの働きが現れるのは、全体の益となるためです。
12:8 ある人にはメ霊モによって知恵の言葉、ある人には同じメ霊モによって知識の言葉が与えられ、
12:9 ある人にはその同じメ霊モによって信仰、ある人にはこの唯一のメ霊モによって病気をいやす力、
12:10 ある人には奇跡を行う力、ある人には預言する力、ある人には霊を見分ける力、ある人には種々の異言を語る力、ある人には異言を解釈する力が与えられています。
12:11 これらすべてのことは、同じ唯一のメ霊モの働きであって、メ霊モは望むままに、それを一人一人に分け与えてくださるのです。
福音書章句:ルカによる福音書19、41〜48
19:41 エルサレムに近づき、都が見えたとき、イエスはその都のために泣いて、
19:42 言われた。「もしこの日に、お前も平和への道をわきまえていたなら……。しかし今は、それがお前には見えない。
19:43 やがて時が来て、敵が周りに堡塁を築き、お前を取り巻いて四方から攻め寄せ、
19:44 お前とそこにいるお前の子らを地にたたきつけ、お前の中の石を残らず崩してしまうだろう。それは、神の訪れてくださる時をわきまえなかったからである。」
◆神殿から商人を追い出す
19:45 それから、イエスは神殿の境内に入り、そこで商売をしていた人々を追い出し始めて、
19:46 彼らに言われた。「こう書いてある。『わたしの家は、祈りの家でなければならない。』/ところが、あなたたちはそれを強盗の巣にした。」
19:47 毎日、イエスは境内で教えておられた。祭司長、律法学者、民の指導者たちは、イエスを殺そうと謀ったが、
19:48 どうすることもできなかった。民衆が皆、夢中になってイエスの話に聞き入っていたからである。
リコーダーが美しいカンタータ。
「罪」の問題を深く掘り下げた、ライプツィヒ初年度の野心作。
バッハ事典(東京書籍)
第1曲目は、2部から成っており、前半の17小節以降は、「BWV232 ミサ曲 ロ短調」に転用された「クイ・トリス」。引用の通り、罪を意識した作りと成っており、実に重たい曲調となっています。
第3曲は、力強いトランペットの演奏と、バスの力強い歌声が印象的。
第5曲のアリアでは、通奏低音が省かれ、リコーダーとオーボエ・ダ・カッチャが活躍します。リコーダーが歌い、オーボエ・ダ・カッチャが低音部を担当します。ヤーコプスの名唱が聴きどころです
演奏:
アルト:ルネ・ヤーコプス
テノール:クルト・エクヴィルツ
バス:ハンス=フリードリヒ・クンツ
ハノーファー少年合唱団
合唱指揮:ハインツ・ヘニヒ
レオンハルト合奏団
指揮:グスタフ・レオンハルト
録音:1974−1975年

