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レオンハルトのフランス組曲を聴く

2009年01月07日

「バッハ:フランス組曲(全曲)」(グスタフ・レオンハルト、SEON、B18D-38018-19)

ねむり猫のバッハ日記」さんの「レオンハルト/フランス組曲」を読んで、久しぶりにCD棚から引っ張りだして来ました。バッハを聴き始めた頃、クラヴィーア曲のCDをどんどんと集めていったのですが、当然チェンバロはレオンハルトのものばかりでした。以来、チェンバロといえば、グスタフ・レオンハルトという人以外は、あまり聴く機会がありません。

さて、フランス組曲は、イギリス組曲(BWV806〜811)、パルティータ(BWV825〜830)と並んで、バッハのクラヴィーア作品の中の組曲の大作の一つです。このフランス組曲(BWV812〜817)を、フォルケルは、

『六つの小組曲』

と、「バッハの生涯と芸術」(フォルケル著、柴田治三郎訳、岩波書店)で述べています(イギリス組曲を「六つの大きな組曲」と書いています)。

イギリス組曲では大規模なプレリュードが始めにおかれていますが、この組曲ではプレリュードを持たず、たしかにフォルケルの言うように、イギリス組曲を「大きな」組曲とすれば、「小さい」とも言えるでしょう。しかし、それは曲自体が小さいのではなく、可憐にまとまっているものと感じます。この組曲の成り立ちが、「アンナ・マグダレーナ・バッハのためのクラヴィーア小曲集 第1巻」を基本資料としている(BWV812〜816)ことを考えると、それなりに納得がいく感じがします。

この曲集についての詳細は、「私的CD評」さんの「バッハのフランス組曲を2台のオリジナルチェンバロで」を参考にしてください。格調高い文章で書かれています。

今年来日が決まっているレオンハルト。初めて古楽のコンサートに行ったのは、この「現代のバッハ」でした。生で聴いたチェンバロの美しさは、まさに感動の一言以外見つかりませんでした。もう、19年前になりますね。その時にサインを頂くことができたのですが、大切な宝物です。

それ以来、昨年の来日をのぞいてすべて足を運んでいます。運良く、今年のチケットも入手できたので、楽しみです。

ねむり猫のバッハ日記」さんの「レオンハルト/フランス組曲」で紹介されているCDと同じものですが、ジャケットが違います(もちろん、再発(?)になった方も持っています)。あえて同じ音源で、違うジャケットを選んでみました


演奏:グスタフ・レオンハルト
使用楽器;デイヴィッド・ルビオ、オックスフォード、1973 / 1975(パスカル・タスカンによる)
録音;1975年2月、12月、オランダ、ハーレム、ドープスヅィンデ教会

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コメント (3)
» 投稿者: suzuran

こんばんは。記事楽しく拝見いたしました。
とりあえず私も、チェンバロ演奏はレオンハルトのものを聴きつづけたいと思っています。フランス組曲はとても魅力的な曲集ですね。成り立ちや、なぜ”フランス組曲”なのか、といったお話も面白くて、(私はまだまだ何も知りませんけれど)、音楽はいろいろな事を知れて、感じられるので楽しいな、と思います。
レオンハルトのコンサートも聴きにいけたらいいな、と思っています。
サインは、宝物ですね!

» 投稿者: ogawa_j

セオン・レーベルのレオンハルトのチェンバロ演奏のレコードは、フランス組曲も持っていると思っていたのですが、改めて探してみたら、イギリス組曲のLPだけでした。レオンハルトは、ヴァングァードに始まり、ドイツ・ハルモニア・ムンディ、テルデック、セオンを経て、フィリップス、EMI(現在はヴァージン)そして最近アルファに録音していますが、セオンに録音していた頃までの演奏の方が、主張が明確に出ていたように思います。確信はありませんが、フランス組曲は、このセオン盤だけだったような気がします。改めて聴いてみたい気がしてきました。

» 投稿者: くらんべりぃ

>suzuran様

レオンハルトは、まさに「紳士」という言葉がぴったりの方でしたよ。この人のコンサートは、途中の休憩の際に、観客を会場から外に出して、調律をするのです。これまで行ったコンサートはすべてそうでした。モニターでその様子が見れたのですが、一人でチェンバロに向かって、調律している「現代のバッハ」の姿も素敵でした

>ogawa_j様

ご指摘の通り、フランス組曲はこのセオン盤だけですね。イギリス組曲、パルティータは2回、ゴルトベルク変奏曲は3回録音しているのですが・・・。

わたくしが持っているレオンハルトのバッハの作品は、セオンのものがほとんどです。どれも珠玉の演奏で、この人の演奏を聴いていると、中々他の人の演奏が聴けなくなりますね

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