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アーノンクールによるヨハネ受難曲を聴く

2009年01月23日

「J.S.バッハ:ヨハネ受難曲 BWV.245」(アーノンクール&ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス、エクウィルツ、エグモント、Warner Das Alte Werk、2564 69644-4)

昨年、コンサートで聴いた「BWV245 ヨハネ受難曲」(オランダ・バッハ教会合唱団&管弦楽団、ヨス・ファン・フェルトホーヴェン指揮)ですが、久しぶりにCDで聴いています。

バッハの教会カンタータや受難曲は、バッハの環境、つまり彼がルター派のプロテスタントであったことを考えると、当時は女性が教会で唄うことが禁じられていたため、ソプラノは男性が唄うべきであると考えられます。成人男性では無理がありますから、少年合唱団を採用することがベストでしょう。今回はそうした録音から選びました。

1965年の録音と古いですが、ソプラノをウィーン少年合唱団のメンバーが歌い、すべてのパートを男性が担当しています。現在でもバッハの受難曲、カンタータの録音がたくさん発売されていますが、常に安定したボーイソプラノを確保することが困難であることが多いためか、女性ソプラノを起用することが多いですね。そういう環境の中で、このアーノンクールが指揮したヨハネ受難曲は大きな意味があると思います。

昨年末にアーノンクールが一昨年に発売した「BWV248 クリスマス・オラトリオ」を聴きましたが、この時にはソプラノを女性にまかせています。ボーイソプラノに対する限界をアーノンクールが考えたのかはわかりませんが、今回聴いたヨハネ受難曲を録音した時点では、アーノンクールにはボーイソプラノ以外の選択肢は思いつかなかったと思います。

クルト・エクヴィルツ(福音史家;テノール)、マックス・ファン・エグモント(イエス;バス)といった人たちは、アーノンクールがレオンハルトとともに教会カンタータ全集を録音するのに活躍した人ですね。毎週日曜日に順番に聴いているこのシリーズに頻繁に出てきます。彼らの歌ももちろん見事ですが、ウィーン少年合唱団員のソプラノやアルトも実に見事ですね。女性ソプラノとは違った美しさがあります。なお、オルガンでレオンハルトも参加しています。また、今では演奏をほとんどしていないと見受けられるアーノンクールが、ヴィオラ・ダ・ガンバとチェロで参加しています。

上に書いたように、バッハのカンタータや受難曲は本来ボーイソプラノで唄われる方が好ましいのですが、中々そうした録音がたくさんあるわけではありません。こうしたバッハの作品で、ボーイソプラノ、アルトを採用しているCDを集めたサイトがありますので、最後に紹介しておきます

少年合唱・ボーイソプラノ・アルトによるBach のCDの紹介


演奏;
ニコラウス・アーノンクール指揮
ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス
ソロ・ボーイ・ソプラノ&ソロ・ボーイ・アルト(ウィーン少年合唱団員)
ウィーン少年合唱団、コールス・ヴィエネンシス
クルト・エクヴィルツ(福音史家;テノール)
ベルト・ヴァント・ホフ(テノール)
マックス・ファン・エグモント(イエス;バス)
ジークフリート・シュネーヴァイス(バス)
ジャック・ヴィリゼック(バス)
グスタフ・レオンハルト&ヘルベルト・タヘツィ(オルガン)
録音:1965年

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