BWV917 ファンタジー ト短調(偽作?)
2009年12月19日
「JOHANN SEBASTIAN BACH KEYBOARD WORKS (COMPLETE)」(BRILLIANT、92217/22)
成立:遅くとも1704/07年頃
基本資料:メラー手稿譜集
ト短調、4/4
『メラー手稿譜集』所収の初期作。偽作説もある。32分音符の下行句に導かれる本体は、それぞれ特徴的な3つのモティーフ(全音階的な8分音符の連なり、2分音符の半音階下行、跳躍を含む4分音符音型)のからみ合いによって構成される。
バッハ事典(東京書籍)
印象的な旋律から曲が始まります。引用にあるように、『からみ合い』が特徴的ですね。偽作説もあるとのことですが、旋律を聴いている限りでは、『バッハらしい』感じを受けます
演奏:Christiane Wuyts
使用楽器:Henri Hemsch, 1754
録音:Maria Minor, Utrecht, The Netherland, 1999年


このト短調の「ファンタジー」(BWV 917)は、メラー手稿にバッハの兄、ヨハン・クリストフによって、作者名を明示して記入されている上に、18世紀中に作製された複数の写本がありますので、確実にバッハの作品と考えられます。
バッハの作品ではないという説があったとすれば、それはメラー手稿の作製者がヨハン・クリストフと分かる以前の、様式批判によるものでしょう。新バッハ全集でも第V部門第9巻の2に掲載されています。
コメント時刻: 2009年12月19日 17:43