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BWV98 神なしたもう御業こそ いと善けれ

2009年12月31日

 

「バッハ:カンタータ全集第5巻」(ニコラウス・アーノンクール、グスタフ・レオンハルト、TELDEC、WPCS-10925/30)

用途:三位一体節後第21日曜日
初演:1726年11月10日、ライプツィヒ
書簡章句:エフェソの信徒への手紙6、10〜17
福音書章句:ヨハネによる福音書4、47〜54
歌詞;作者不詳。第1曲;S. ローディカストの同名コラール(1674)第1節(定旋律=BWV250
編成:ソプラノ、アルト、テノール、バス、合唱、オーボエ2、オーボエ・ダ・カッチャ、弦合奏、通奏低音
基本資料:自筆総譜、オリジナル・パート譜
構成:
第1曲:コラール合唱(オーボエ2、オーボエ・ダ・カッチャ、弦合奏、通奏低音、変ロ長調、3/4)
第2曲:レチタティーヴォ(テノール、通奏低音)
第3曲:アリア(ソプラノ、オーボエ、通奏低音、ハ短調、3/8)
第4曲;レチタティーヴォ(アルト、通奏低音)
第5曲;アリア(バス、ヴァイオリン、通奏低音、変ロ長調、2/2)

基本テキスト;
書簡章句:エフェソの信徒への手紙6、10〜17

◆悪と戦え

6:10 最後に言う。主に依り頼み、その偉大な力によって強くなりなさい。
6:11 悪魔の策略に対抗して立つことができるように、神の武具を身に着けなさい。
6:12 わたしたちの戦いは、血肉を相手にするものではなく、支配と権威、暗闇の世界の支配者、天にいる悪の諸霊を相手にするものなのです。
6:13 だから、邪悪な日によく抵抗し、すべてを成し遂げて、しっかりと立つことができるように、神の武具を身に着けなさい。
6:14 立って、真理を帯として腰に締め、正義を胸当てとして着け、
6:15 平和の福音を告げる準備を履物としなさい。
6:16 なおその上に、信仰を盾として取りなさい。それによって、悪い者の放つ火の矢をことごとく消すことができるのです。
6:17 また、救いを兜としてかぶり、霊の剣、すなわち神の言葉を取りなさい。


福音書章句:ヨハネによる福音書4、47〜54

4:47 この人は、イエスがユダヤからガリラヤに来られたと聞き、イエスのもとに行き、カファルナウムまで下って来て息子をいやしてくださるように頼んだ。息子が死にかかっていたからである。
4:48 イエスは役人に、「あなたがたは、しるしや不思議な業を見なければ、決して信じない」と言われた。
4:49 役人は、「主よ、子供が死なないうちに、おいでください」と言った。
4:50 イエスは言われた。「帰りなさい。あなたの息子は生きる。」その人は、イエスの言われた言葉を信じて帰って行った。
4:51 ところが、下って行く途中、僕たちが迎えに来て、その子が生きていることを告げた。
4:52 そこで、息子の病気が良くなった時刻を尋ねると、僕たちは、「きのうの午後一時に熱が下がりました」と言った。
4:53 それは、イエスが「あなたの息子は生きる」と言われたのと同じ時刻であることを、この父親は知った。そして、彼もその家族もこぞって信じた。
4:54 これは、イエスがユダヤからガリラヤに来てなされた、二回目のしるしである。

日曜日ごとに聴いているカンタータですが、今日は時間があるので、曜日を無視して聴いてみたいと思います。

BWV98から100にかけては、バッハが好んだS. ローディガストのコラールに基づく3つのカンタータが並んでいる。BWV98は、その第2作。当日の福音書章句に述べられたカペナウムの役人感情(イエスの御言葉を信じたゆえに、病気の息子を救われた)を普遍化し、神の御旨に対する信頼を歌う。曲は原コラール第1節を冒頭にとって出発するが、第2曲以下はコラールから離れた自由詩楽曲となり、終結コラールも存在しない。同時期に多い室内楽的なカンタータのうちでも、とりわけ簡素な書法による作品である。
バッハ事典(東京書籍)

引用にあるように簡素なカンタータです。冒頭のコラール合唱は、『バッハの前任者J. クーナウの様式に近い』《バッハ事典(東京書籍)》とのことですが、ヴァイオリンの美しい響きと、流れるような旋律が印象的です。第3曲目のオーボエが導くアリアは、ハ短調ですが、時折出てくる長調の旋律が見事にからみ合っています。
曲は終結コラールを持たず、第5曲目のアリアが最後となっています。ヴァイオリンの流れるような旋律に乗せて、バスが朗々と歌います。「喜び」を感じる旋律です


ソプラノ;クラウス・レンゲルト(ハノーファー少年合唱団員)
アルト;ポール・エスウッド
テノール;クルト・エクヴィルツ
バス;マックス・ファン・エグモント
ハノーファー少年合唱団(合唱指揮;ハインツ・ヘニヒ)
コレギウム・ヴォーカレ(合唱指揮;フィリップ・ヘレベッヘ)
レオンハルト合奏団
録音:1977−1978年

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