- 2008年11月15日 23:44
- jazz
「A NEW SOUND A NEW STAR JIMMY SMITH AT THE ORGAN」(ジミー・スミス、BLUE NOTE 1514)
ジャズのミュージシャンで好きな人はたくさんいるけれど、ジミー・スミスもその1人だ。グルーブ感の塊、音の洪水、圧倒的な迫力。たくさんのジャズのオルガン奏者がいるが、彼がトップに永遠に君臨しているといっても、間違いはないだろう。
このアルバムだが、彼のブルー・ノートでの2枚目にあたる。しかも、1512、すなわち「「A NEW SOUND A NEW STAR JIMMY SMITH AT THE ORGAN Vol. 1」が発売になっていないのに、録音が行われているのだ。それくらいに、アルフレッド・ライオンは、ジミー・スミスに惚れ込んでいたのだろう。なんせ、1500番台に13枚ものリーダー・アルバムを録音しているのだ。
彼を初めて見たアルフレッド.ライオンは驚愕したそうだし、彼の演奏を聴いたマイルス・デイヴィスは「世界で8番目の不思議」と彼を称し、「こいつは金になる」とライオンに言ったと言われている。
元々売れないタップダンサーだったジミー・スミスだが、借金をして手に入れたハモンドB−3が彼の人生を大きく変えることになる。
このアルバムの中の一曲目、「ザ・チャンプ」を彼の代表作と推す人が多いが、それも納得できる。延々とのっけから8分以上にわたってオルガンが鳴り響くのだ。これをシングル盤として(もちろんレコードの時代だったので、一枚には収まらないから、一曲を分割した)世に出したブルーノートの連中も、先を見る目があるのだ。
ジャズで使われる楽器で好きな楽器はたくさんあるが、その一つがハモンドオルガンだ。もちろん、ジミー・スミスによって、単なる伴奏楽器から、メインの楽器へと変貌させれらたことは言うまでもない。
ジャズを聴いていてよくあることだが、「このミュージシャンは好きだけど、このアルバムはちょっとなあ・・・」というのが、いくつかある。ジミー・スミスのすごいところは、どのアルバムを聴いても、ジミー・スミスであって、はずれというものがまったくないのだ。どれも質が高い。そんなわけで、彼のアルバムはたくさん出ているが、どれもお勧めである。
それにしても、ギターとドラムをしたがえただけの3人の編成でやっているとは思えない、凄いアルバムだ
収録曲;
1. ザ・チャンプ
2. バイユー
3. ディープ・パープル
4. ヴァーモントの月
5. レディ・ン・エイブル
6. トルコ石
7. バビス
演奏;
ジミー・スミス (オルガン)
ソーネル・シュワルツ (ギター)
ドナルド・ベイリー (ドラム)
録音;
1956年3月27日