- 2009年3月21日 23:10
- japanese
「インソムニア」(鬼束ちひろ、東芝EMI、TOCT-24560)
滅多なことがなければ、日本の音楽を聞かないのだけれど、iPodに入れて移動中に聞いたり、家で聞く邦楽の歌手の一人が鬼束ちひろだ。珍しくすべてCDを揃えている一人でもある。
最近の彼女は、このアルバムの時のように歌えなくなってしまって残念だが、最初の2枚(3枚目はちょっと???)に関しては実にいい歌い方をしていると思う。
彼女の何に惹かれるかというと、それは彼女にある「否定」の歌詞だ。基本的に「暗い」感じの曲調もわたくしの好みにあっている。邦楽を聞かない理由はたくさんあるけれど、その一つに歌詞がくだらない、とうことがある。それでも彼女の歌を聞きたくなるのは、その否定という姿勢が、自分の持っている精神と似通っているからかもしれない。
彼女は歌詞を大切にするらしい。歌詞を書いてから、メロディーをつけるという姿勢で曲を作っていくらしい。そういうところも、他の邦楽の音楽をやっている人間とは違って感じるのかもしれない。
このアルバムは彼女のデビュー・アルバムで、恐らく代表作と言えるだろう。「月光」はいい曲だと思う
最近めっきり春らしくなって、毎年春の恒例の鬱の季節に入ってしまった。そんなわけで今年初の抗鬱剤と抗不安剤を飲んでいるのだが、毎年のこととはいえ、3環系の古いタイプの抗鬱剤は体に応える。そういう精神的な状況の時に、夜独りで彼女の音楽を聞いていると、自分のおかれた状況を否定的にとらえることができてホッとする。まあ、まだ音楽を聞けるうちは症状もたいしたことはないけれど・・・
収録曲;
1. 月光
2. イノセンス
3. BACK DOOR(album version)
4. edge
5. We can go
6. call
7. シャイン(album version)
8. Cage
9. 螺旋
10. 眩暈
11. 月光(album version)