- 2010年3月21日 20:56
- オーディオ
昨年11月に引っ越しをして、その際に少しオーディオ機器にテコ入れをした。といっても大げさのものではないけれど・・・。色々とばたばたとすることがあったので、じっくりと音楽を聴いている時間がとれなかったけれど、一段落したので時間をとって、楽しむことを開始した。
今日はわが家と実家のオーディオのまとめ。
引っ越す際にスピーカーを新しく買うということは決めていて、さらに英国QUAD社のコンデンサ型スピーカーということも決めていた。それが↓;
「ESL-63PRO」です。のぺっとした形をしておりますよ。始めて見る人は大きいと言うけれど、実家で見慣れているので、それほど大きいと思わないのは、慣れというのは恐ろしいということか?
横から見ると、その薄さがよくわかると思う。
「コンデンサ型(静電型)」というだけあって、スピーカーにはちゃんとスイッチがついている。このスイッチは常時オンにしてある。最初にスピーカーを持ってきていただいた時に、そうしておいた方が安定するからと教わったから。わずか4W程度しか消費していないので、それほど家計を圧迫していないはず・・・
![]()
このスピーカーを買うために、わたくしが生まれる前から父が懇意にしていた日本橋のとあるオーディオショップへ毎週通った。事前に父が連絡を入れておいてくれたので、話はスムーズに進んだ。音の性格については、実家で耳にしていたので、よく知っていた。ただこのESL-63PROは1980年代に発売になったもので、今販売されているものではない。現行では、
ESL-2805とESL-2905
が販売されている。従来コンデンサ型の弱点とされていた「低音」が改善されている。当初は、このいずれかを買う予定であった。しかし、そのオーディオショップの方から音が全然違いますよ、と言われて実際にESL-2805とESL-63PRO聴き比べてみた。
本当に全然違うのである。「別物」と言われても、納得するくらいに音が異なる。確かに、弱点とされた「低音」は改善されている。しかし、従来持っていた「繊細さ」が失われてしまった。内部のユニットには何の変更点もされていないということで、変わったのは外枠らしい。それでここまで音が変わるか、と思うほど音が変わってしまった。それでQUADのスピーカーに何を求めるか?ということを考えて、古いESL-63PROをチョイスした。
実はわたくしが購入する数ヶ月前に、父が25年間愛用してきた同じスピーカーが、経年劣化で修理する必要が出てきた。ほとんどのユニットの交換になるため、父も現行品への買い替えを考えたそうなのだが、やはり音の違いを指摘されて、結局ユニットを全交換することを選んだ。確かに、従来の音の繊細さに馴染んでいたら、そちらを選択したのは納得する。
さて、だらだらと書いたけれど、ESL-63PROをスピーカーとして選択してから、毎週のようにオーディオショップに通って、アンプの選択に移った。ところがここでちょっとした問題にぶつかった。「フォノ端子」である。レコードというものが、メジャーには姿を消しているので、近年の機種にはフォノ端子がついていないものが多いのだ。もちろんハイエンド機種を選べば別かもしれないが、こちらの予算を考えると中々よいアンプがなかった。その中でオーディオショップの方と話していたときに出てきたのが、
一つの案ですが、お父さんのプリアンプを譲っていただいて、お父さんが別のプリアンプを選ぶという手もありますが・・・
ということ。父も長年気に入って聴いているものだったので、まさかOKとは言わんだろうと思って、駄目元で聞いてみたら、あっさり
ええで
と。へっ?と思ったけれど、なんのことはない、わたくしが足しげく通ってアンプ選びをしているのがうらやましくなったらしく、自分も新しいものが欲しくなったのだ。それで父からの提案で、プリとpワーアンプ、それにレコードプレーヤーを全部こちらに譲ってくれるということになった。レコードプレーヤーについては、もうレコードを聴くのは面倒なのでやめるということらしい。
そんなことで、CDプレーヤーを除いて、全部がわたくしの新居にやってきた。
プリアンプ;music referense RM-5 MK-II
これが発売された時には、CDがなかった時代なので、セレクタのところに「CD」というものがない。時代を感じマスね。
パワーアンプはQUAD606(後期型)。
小さなパワーアンプですが、能率の低いESLでもそれなりに駆動してくれます。ただ、このパワーアンプですが、スイッチを入れた時に、スピーカーから
ボッ!
という音がするので、ちょっとびっくりします。アンプの仕様なので仕方がないとのことだが、あまり心臓にいい音ではない・・・
さて、その実家の父が使っているのが、↓;
同じQUADのスピーカーを使っているけれど、「マーラー対策」にサブウーハー「Gradient SW63」を導入している。このサブウーハーも欲しかったのだけれど、もう廃盤らしく手に入らないと言われて諦めた・・・
アンプ部が↓(ちょっとぼけてますが);
で、プリアンプが「ゴールドムンド MIMESIS 2」
二つあるのは、一つがESL用で、もう一つがサブウーハー用。
CDプレーヤー;Esoteric X-50w
父曰く、
ゴールドムンドのアンプ欲しかったんや・・・
とのこと。このところ色んな用事で実家に行くことが多いのだが、その度に、
どうや、この音ええやろ?
と言って色んな音楽を聴かされる。そう、いい音なのだ。さすがゴールドムンド様という音だ。
だからこそ、悔しい!!!
のである。父が使っているスピーカーが、わたくしと違っていたら、アンプ部の違い以前に、スピーカーが違うからと無理やり納得できたのに、まったく同じスピーカーを使っているので、いわば金額の差がかなり出ているのが、実感できるのである。わたくしは「音質マニア」ではないので、まあ納得できる範囲であれば、黙って耐えて聴くことができるけれど、ここまではっきりと差をつけられると、
くやしい・・・
としかいいようがないのである。スピーカーを最初に選びに行ったときに聴かせてもらったのが、スペクトラル社のアンプ(プリもパワーも)であった。これが実に素晴らしい音であった。何を考えているかというと、
スペクトラルのアンプで父に対抗する
ということである。「反抗期」というには遅すぎる年齢であるが、なんとか一矢報いたいのである。まったく意味のない闘いであるが・・・。
まあ、この闘いというのは嘘だけれど、スペクトラルのアンプのあまりにも素晴らしい音作りには、正直驚いてしまった。ハイエンド・オーディオがいかに凄いかというのを実感できた時だったと思う。スペクトラル社は、アンプの開発に際して、ESLをモニターに使っていたそうで、それならこれだけESLが見事に鳴ったのは理解できる。
ま、こういう話は、興味のない人には、本当に興味がないのだろうな、と思う、特に女性には・・・(この話については後日書きたいと思います)
- Newer: スロー・ミュージック
- Older: とうとうやっちまっただ・・・