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カラー図解 楽器の歴史
- 2008年11月 8日 15:12
- 書籍、資料など・・・
「カラー図解 楽器の歴史」(佐伯茂樹、河出書房新社、ISBN-10: 4309270441)
正直なところ、この手の本は好きではない。ありきたりの簡単な説明が載っているだけで、実際に楽器を知っている人間にとっては、面白くないのである。しかしあえてこの記事で紹介したのには理由がある。
「歴史」とタイトルにあるように、ありきたりなモダン楽器の紹介だけでなく、どのように楽器が変遷していったかが、わかるようになっているのだ。簡単にいうと、「古楽器」と「モダン楽器」を並べて写真で紹介して、それぞれの違いがわかるようになっている。どのように音が鳴るのかなどの説明もしっかりしている。
ヴァイオリンなどは割とよく比較されるので、それなりに探せば本で見つけることができるが、この本では、ツィンク、オーボエ・ダモーレ、オーボエ・ダ・カチャ、バロック・トランペット、ナチュラル・ホルンなど一般では中々目にすることがない楽器の写真が載っているし、歴史的にどのように変っていったかがよくわかるようになっている。弦楽器などは弓の変遷についてもしっかりと触れている。
単なる写真だけでなく、楽器の各部分の説明もしっかりされており、古楽器による演奏を聴く人にも充分な内容となっている
ただ2つほど残念なことがある。まずは、チェンバロについて、わずかにコラムにしか載っておらず、いかにチェンバロからピアノへと堕落していったのかがわからない。古楽の世界ではチェンバロという楽器は重要なのである。ここを省略したことが理解できない
また現在では、CDやDVDを本に添付することなど簡単なので、実際の音がどういうものであるかを収録して欲しかった。その方がより違いがわかると思うのだ。もちろんこれについては、CDが出ている(マンローなど)ので、そちらを参考にすればよいが・・・
この本であるが、浜松市楽器博物館や東京藝術大学などが所有している楽器の写真を撮影して使っている。国内にもたくさんの貴重な楽器があるのだなと感心した
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